よかろうもんブログ

匿名アカウントを見下す実名アカウントたちの傲慢さ。

   

Twitterで実名アカウントが
「匿名の意見なんて聞かない。言いたいことがあったら実名で言って来い。」
などと言ってるのをよく目にしますけど、彼らは何であんなに傲慢なんでしょう。

こう言ってる人はほぼ間違いなく「匿名アカウント」とやらに絡まれ、
罵詈雑言を浴びせられているわけです。

勿論、「匿名」での罵詈雑言なんてのはもってのほかです。
許されるべきものではありません。

しかし、その「匿名の罵詈雑言」を引き寄せているのは
他ならぬ自らの実名アカウントではないのでしょうか。

 

「匿名の意見なんて聞かない。」などという実名アカウントは、
それなりの知名度があってそこそこの数のフォロワーがいたりして、
多少なりとも影響力を持っています。
逆に言いますと、それなりの知名度があってそこそこの数のフォロワーがいるから、
「匿名の意見なんて聞かない。言いたいことがあったら実名で言って来い。」
という発言が認識され、支持されるんです。
仮にフォロワー数400人程度の私が
「匿名の意見なんて聞かない。言いたいことがあったら実名で言って来い。」
などと言ったところで、スルーされるのがオチです。

 

そもそも、彼らは何故実名で発言しているのでしょうか。

それは「実名で発言すること」にメリットがあるからです。
知名度が上がれば本が売れたり仕事が増えたりするんでしょう。

でもTwitterでまともな発言、本業に関する発言のみをしていても
一向に知名度は上がりませんよね。
過激なことを言って、話題にならなきゃいけないわけです。

当然、過激な話には同じように過激な反対意見も多く出ます。
発言する側も、そんなことは当然理解しているはずです。
そうしないと話題になりませんから。

本来、ここで「実名」「匿名」は関係ないんですよね。
「過激な反対意見」が出さえすれば良い。

じゃあ何故「匿名の意見なんて聞かない。」などと言い、匿名アカウントを叩くのでしょう。
まずは「自分の支持者への態度の表明」でしょう。まあそれはどうでも良い。

 

思うに、
「匿名アカウントからの反対意見に反論できないのは自分のプライドが許さない」から
匿名アカウントを叩いているのではないでしょうか。

 

よく考えてみてください。
影響力のある人に対し、我々のような一般人が実名で反対意見を述べるのって
メリットがほとんどないなんですよ。
仮に述べたところで生ぬるいものにしかなりません。
それに、こういう「影響力のある人」たちって、だいたい反対意見を“晒す”じゃないですか。
言ってることの是非とは別に、反対意見を“晒される”ことでその後の議論の分が悪くなるわけですよ。
「実名アカウント」対「実名アカウント」の対等な議論になどなりません。
だから、反対意見を述べるのは「匿名アカウント」が多くなると思うんです。
「影響力のある人」への対抗策としての「匿名」と考えても良いでしょう。
それに「匿名」にすることで、様々なしがらみ関係なく、しっかりと意見を述べることができる場合もあります。

ですから、「匿名アカウント」の意見にも、良質なものは多くあります。

 

しかし、影響力のある実名アカウントにとって、(それが良質な意見であっても)
「匿名アカウントからの反対意見に反論できない」ことなど、自分の高いプライドがそれを許さないのでしょう。
支持者からの評価だって下がるかもしれません。
プライドを傷つけられ、評価を下げる可能性があるから
「匿名の意見なんて聞かない。」なんて言うんでしょうね。

 

普段からそういう無駄に高いプライドを持って、
高い位置からクソのような発言、挑発的な発言をすれば、そりゃ罵詈雑言は集まりますよ。
それを「僻み」「妬み」などと言う人がますが、全然そんなんじゃないです。
Twitterが悪い、とかインターネットが残念、とかじゃなく
その罵詈雑言は全て貴方の「クソのような発言」が引き寄せているんですよと。
同じレベルの意見が集まってるだけです。

 

だいたい、影響力のある人間が言う
「匿名の意見なんて聞かない。言いたいことがあったら実名で言って来い。」
なんて、突き詰めると「俺の言うことを黙って聞け」になるわけですよ。

傲慢すぎる。

自分への賛同の意見は匿名アカウントのものでも喜んでリツイートするくせに。

 

…私は、思い当たる実名アカウントが5個以上ありますけどね(笑)

 - Twitter, 雑文