よかろうもんブログ

コンサルなんていらない!?ネットショップでの特選品販売を考えている地方自治体の皆様へ。

   


静岡県三島市岐阜県関市など、いくつかの自治体があの「FB良品」に参加するらしいのですが
はっきり言ってその意図が分かりません。

だいたいこの「FB良品」、Facebookとも無印良品とも無関係にもかかわらず、
あたかも関係しているように錯誤を誘うネーミングをすること自体失笑ものです。
おまけに出店したところで売上もPR効果も見込めない、と。
そんなサイトへ出店するために税金を投入することで、その市町村は何かが上向くのでしょうか。

参加費用だって決して安いものではないです。
今年3月に書かれたこちらのブログによりますと

FB良品になるためには、初期費用200万円(税抜き)毎月の維持管理費15万円(税抜き)が必要

とのことです。

参考:FB良品に参加している自治体へ3点だけアドバイス
(参加自治体の売上が記載されています。)

 

まあ、今日は「FB良品」への批判がメインではないのでこの辺で。

 

思うに、特産品のネット販売に年間400万円ほどの予算があるのでしたら、
訳の分かんないところに出店するのではなく、このような形は取れないものなのでしょうか。
以下、私の思いつきをさらさらっと。

 

まず、自治体のネットショップの「運営チーム」を作ります。
その中心に、市内でネットショップを運営している会社の中で
売上が高く、且つ一番内製率の高い会社を据えます。
社内にノウハウを蓄積している可能性が高いことがその理由です。
但し、この会社に全てを任せるのではなく、あくまで「運営の中心」です。
これまでに蓄積してきたノウハウを地元のために提供してもらいましょう。
相応の報酬付きで。

 

販売する特産品(商品)を集めるのは、公平を期すをいう意味でも
自治体の役割だと思います。
販売する商品の出荷業務は、食料品など鮮度を保つ必要のある商品でなければ、
コスト削減のためにも出来ればどこか一箇所で行うべきでしょう。
上記の会社に発送業務を委託するのが良いかもしれません。

 

勿論、運営には特産品の製造元の協力が不可欠です。
これをただ単に「商品を提供して終わり」とならないような工夫が必要です。
(はっきり言うと、「お金が上手く落ちる」仕組みですね。)
商品への熱い思いをショップで披露してもらいましょう。
文章、写真、全てにこだわってもらいましょう。
何といっても、その特産品に一番詳しい方なんですから。

 

できれば、ページ制作も商品の撮影など
ネットショップ運営に関わる全ての仕事を地元の人たちだけでやりたいものですね。
その地域のことが好きな人にやってもらうのがベストです。
地元紙、タウン誌などにも協力してもらって
「オール地元」の体制が取れると良いですねえ。

 

販売に関しては、1店目は楽天市場などのモールに出店するのが良いでしょう。
既に多くのお客さんがいるモールですから、良いスタートを切りやすいです。
モールが既に持っているノウハウだって使えますし。

 

ただ心配事がひとつ。

 

このような取り組みを行うと、「コンサル」と称して口だけ出してお金をもらおうとする輩が出てきます。

 

はっきり言って、特産品販売のネットショップにコンサルなんて必要ありません。
それが、地元の人であったとしても、コンサルを入れるのはお金の無駄です。
そのために、ノウハウを持つ地元業者を中心に据えるんですから。
下手なコンサルより、この業者さんたちにお金を使うべきでしょう。

 

どうしても、ノウハウ面に不安があってコンサル的な人を入れる必要が出た場合は
ネットショップ運営に明るい人を入れましょう。
コンサルにも色々とあるわけですがその中でも
ソーシャルメディアを前面に押し出す人だけは避けたほうがいいでしょうね。
ツールありきでしか話ができないような人に用はありませんし、
そもそも自分の成功事例が少なすぎますよ。


うん、やっぱりこんなインチキコンサルは要らない(笑)。

 

もっとも、こんなインチキコンサルすらいないのかもしれませんが。

 

まあこんな感じでかなりさらさらっと書きましたが、
これだけでもFBなんとかより売れて地元に色々と還元できるような気がするのは私だけ?

 - ネットショップ運営, 雑文