読書感想文の時間です。
読書感想文の時間です。
優秀なAくんは、課題図書を読んで感じたことを、自分の言葉で原稿用紙に書きました。100点。
感想文が苦手なBくん、原稿用紙が埋められずに半分ほど本の「あらすじ」を書きました。40点。
Cくんは本を飛ばし読みしつつ、原稿用紙に著者名、書籍名、内容を丸写ししました。当然0点。
本の丸写しで原稿用紙を埋めたCくん、その後も本の丸写しをやめません。
そのうち、「ぼくのどくしょめも」という表紙をつけて道行く人に売り始めました。
不思議なことに、その「ぼくのどくしょめも」はそこそこ売れました。
Cくんは言いました。
「買ってくれる人がいる以上、本の丸写しはやめないよ。
ぼくのおかげで元の本も売れてるみたいだし。」
おしまい。
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雑文