ネットショップは気軽にオープン出来なくていい。
昨日のニュースですが、リクルートがネット通販に参入とのこと。
いわゆる「仮想商店街」については楽天の一人勝ちと言ってもいいくらいの状態ですから頑張れリクルート。
ビッダーズならすぐに抜けるぞ。
とはいえ、中小ネットショップの大半が疲弊している現状では、大手ショップの出店がポイントであることは間違いありません。
スタート段階で大手ショップを集めなければ、中小ショップも集まらずに
楽天市場を追撃するどころか、ヤマダモールの後塵を拝することになりかねません。
今後の動きに注目です。
あと、これも多分昨日リリースだと思うのですが…
“BASEはネットショップを作るためのWEBサービスです。”
BASEなら「ECサイトを作りたい」そう思ってから3分後にはオリジナルのショップを持つことができます。
HTMLやCSSの使い方がわかない…。そんな方のお悩みもBASEなら解消され、自由にカスタマイズすることが出来ます。
今まで面倒だった決済システムもはじめから入っているので何もしなくて大丈夫です。あなたのショップへ何人のお客様が足を運んだかわかるアクセス記録や、過去の売買記録などショップ運営に必要な機能は全て揃っています。
ショップを開く為に必要となる初期費用や、継続して利用するために必要な月額費用、売れる度に発生する手数料は一切発生しません。
全ての機能を無料でお使いになれます。(以上、BASEより引用)
初期費用月額費用が一切無料でネットショップを持つことが出来るサービスのようです。
最近、この手のものが多いですね。
でも、「初期費用も月額費用もかからないなんてすごい!使ってみたい!」と思いますか?
ネットショップを気軽に持てることは素晴らしいことですし、
モールに出店したときの月額費用には非常に悩まされますから、
そのあたりの問題が解消されているこのサービスは一見何の問題もなさそうです。
でも、サイト運営に困ったら誰が相談に乗ってくれるんですか?
ページ制作で行き詰まったらどこに助けを求めればいいんですか?
そんなのが必要ないほどみんなスキルが高いのですか?
昨日も少し書きましたが、ネットショップなんて、始めるのが難しくないというだけで、
継続する難しさは他の商売と何ら変わりありません。
ですから、これから必要とされるのは「ネットショップが気軽にオープン出来ること」ではなく
「オープンしたネットショップで利益を上げる方向に導いてあげられること」だと思うんです。
いくら気軽にオープンできても、商品が売れなきゃ営業を継続することができません。
内容はクソでも、楽天市場は一応出店者に向けてサポートをしてくれます。
そう考えますとその辺りのサポートの無い、このBASEというサービスは非常に使いにくいものです。
サポート代わりにコンサルを入れたとしても、コンサルに使用を止められるレベルではないでしょうか。
大企業は勿論、中小企業向きでもありませんね。
運営に密接に関係のある機能面もはっきりしませんし、検討のしようもありません。
私も仕事で使うことは無いと思います。
じゃあこのこのBASEというサービスは一体誰向きなのでしょう?
作った人たちはどう思ってるか分かりませんが、
これは間違いなく個人でハンドメイドの商品を売ることに向いてますね。
(というか、それくらいにしか使えないと思いますが…)
既存のASPに手の出なかった方たちも多いと思いますので
そういった方は使ってみると良いと思います。
私も、プライベートで使ってみるかもしれません。
但しこのサービス、あの「Liverty」によるものです。
サービス自体がずっと続くかは分かりませんので、
ご利用の際はよーく考えたほうがいいです。