よかろうもんブログ

インターネットで地方都市を元気にすることは可能なのか?(2)

   

昨日書いた

インターネットで地方都市を元気にすることは可能なのか?(1)

の続きです。

まずは少し補足を。

ですから、「疲弊した地方都市をインターネットで元気にしよう!」って掛け声の中で、
ネットショップありきのものは、誰のことも元気にしてくれない、私はそう思ってます。
人も物もないのに、ストーリーを紡ぐことはできません。

こう書きましたけど、地方都市でネットショップを真剣に、懸命に運営されている方につきましては
頑張って欲しいと心から思っています。
家業をお継ぎになっている方、一から商材をお探しになった方、様々いらっしゃると思いますが、
その働いている現場から市町村が元気になる、ということは十分にあると思います。

私が違和感を覚えているのは、
「地方都市を元気にするのはインターネットだ!ネットショップだ!」
というお題目を唱えるばかりの人たちに対してなのです。
そこからスタートするのは順番が違いませんか、ってことです。

出来たら私も地方でネットショップを運営されている方へのお役に立ちたいと思っているのですが
セミナーをやるにしても、「誰が話すか」が重視されているような現状では
なかなか難しいのだろうと思います。
ま、やり方は色々あると思うので模索してみます。

前置きが長くなりましたが本題に入ります。

「では、ソーシャルメディアなら、疲弊した地方都市を元気にすることができるのか?」
ということについて。

『地方都市×ソーシャルメディア』といえば、思い浮かぶのはこれでしょう。

撮ってくれんね!南島原コンテスト

南島原のことを日本全国たくさんの人たちに知ってもらうために、南島原の魅力が伝わる「動画」「写真」を募集し、表彰するコンテストです。

応募いただいた作品は公正な審査基準のもと、審査させていただきます。2013年2月まで、毎月、月間賞を発表します。そして、最終的には、7つの月間賞の中から、グランプリを発表させていただきます。

また、応募作品は、YouTubeチャンネル「撮ってくれんね!南島原」および「撮ってくれんね!南島原」facebookページなどで紹介するほか、南島原市の観光PRのためにポスターやパンフレットなどで広く使用させていただきます。

南島原の魅力が伝わる動画や写真を撮って、ふるってご応募ください!

(以上、撮ってくれんね!南島原コンテスト より引用)

既にコンテストは終了しているのですが、901点の応募、
95,000件以上のFacebookの「いいね!」がその結果のようです。

この数字をどう評価するかは専門家の方にお任せするとして
この企画により南島原市の知名度が大幅に上がったことは間違いないと言えるでしょう。
ただ、南島原市が元気になるかどうかは今後の展開次第であると私は考えます。
この撮ってくれんね!南島原コンテスト、はコンテスト終了をもって「終わり」ではなく
何かの「始まりの合図」なのだと思います。

この南島原市の事例が話題を呼んだ理由は様々あると思いますが
「プロフェッショナルが運営に関わっていること」
「コンテンツのクオリティで勝負した(できた)」
この2点は大きいと思います。

そこに注目せずに、地方に多くいるようなインチキコンサルと一緒に
ソーシャルメディアを使った企画を立ち上げても、ほぼ失敗するでしょう。

ソーシャルメディアはバカでも使えますし、バカでも結果を出せますけど
バカが出す結果は中身がないですよ。

 

ソーシャルメディアで地方都市を元気にすることは可能なのでしょうが、
やはりコンテンツが重要なのだと思います。
もちろん、「コンテンツを生み出す力」も含めて。

何も無い(と言われているような)地方都市にも、きっと魅力はあると思います。
それをどのように形にし、うまく伝えていくかが重要なのでしょう。

これも、ソーシャルメディア/インターネットありき、では無理な気がします。

まずは地方にいるようなソーシャル系のインチキコンサルは全員滅びてくださいお願いします。

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