よかろうもんブログ

リスク軽視で潰れるバカはひとりで勝手に潰れてくださいお願いします。

   


先日、このようにツイートしました。(一部修正しました。)
どんな商売においても、ユーザーさんの意見というものは本当にありがたいものです。
これをハガキ代だけで得ることが出来ていたんですから、ほんとうに素晴らしい話です。

しかし、ユーザーの希望する企画を叶えてあげるかといいますと、それはまた別の話。
ユーザーの希望をいちいち聞いてたら、女優さんが何人も死んじゃいます。
死ななくても、飛んじゃいます。
ですので、作品化されるのは監督やADが日々頭を捻って考えている、
安全でリスクが低く且つユーザーが求める最大公約数的な企画となってしまうのは
致し方ないところです。
いくらユーザーが望んでても、リスクの高い作品はリリースしないんです。

一般のビジネスにおいても、同様のことが言えるのではないでしょうか。
新しい商品やサービスを市場が求めても、
リスクを背負ってやる価値のないものは世に出さないと思います。

なのに、Twitterあたりでは
リスクを軽視する連中が多いなあと思いまして。
市場の要求とは関係なく、自分の思い込みだけで
「イノベーションだ!新しい○○だ!凄いだろ?」などと言いながら
周りからの法的リスクに関する指摘に耳を傾けないアホや
法的リスクの高いウェブサービスを提供したり推奨したりするアホが目立ちます。

この連中は、法的リスクについて指摘されても無視したり、筋の悪い反論をしたり、
または「批判だ!イノベーションの阻害だ!」って騒いでみたり。
前例が無いからといって、違法行為が許されるわけじゃないです。

しかしこの手のタイプ、本人もそうですけど、
それを応援する周りの人間もアホっぽいですよね。

(本人)
「新しいことを始めることは素晴らしい!賛否両論あって当然!
文句があるならお前がやれ!やりもしない外野は黙ってろ!」
→“否”が多いやつに限って
「賛否両論あって当然」などと言って自らを正当化する傾向有り。

(周り)
「そうだそうだ!行動を起こしてから言え!実際に行動に移してる○○さんは素晴らしい!」
→そうだそうだじゃねーよwお前も体動かせよ、みたいな。

成功した人は、結果としてそれまでのリスクを乗り越えたり回避したりしているわけですから
「リスクなんて恐れる必要は無い」とでも何とでも言っていいと思うのですが
今まさに進行形のヤツがこれ言っちゃアホですね。
開拓者気取りで新しいことに取り組むことは大いに結構なのですが
リスクは最大限に考慮すべきでしょう。

もし彼らがリスクを軽視した結果潰れるというんなら、
周囲を巻き込まずひとりで勝手に潰れてくれ、と思います。

リスクヘッジができなくて、何がイノベーションだ。

 - 雑文