よかろうもんブログ

【ネットショップ】「BASE」が事業を加速!?いや、ちょっと待って。

   

今日はこの記事から。

ショップ構築サービス提供のBASE、East Venturesなどから2300万円を調達して事業を加速

この記事のポイントを引用します。

 家入一真氏率いるプロジェクト「liverty」発のサービスとして、2012年12月18日に法人化を発表したBASE。同社は1月17日、partyfactory、East Venturesおよび個人投資家を引受先とする約2300万円の第三者割当増資を実施したと発表した。

(略)

同社では、決済手数料を除いてサービスをすべて無料で提供している。法人化している以上、将来的にはマネタイズについて考えなければいけないが、鶴岡氏は、「まず1年ほどは機能を無償で提供していって、お客さんを付けていきたい。今回の調達はそのための攻めるファイナンスだ」と語る。

(略)

BASEでは、年間流通総額10億円を目標に掲げる。今後はスマートフォンアプリを提供するほか、決済ソリューションの改善、管理画面の機能拡充を進める。また今回の調達をもとに、スタッフの増員も進めるという。鶴岡氏は、もともと自身の母親のように、ITリテラシーが低い人でもネットショップを作成できるようにとBASEを開発した。「サービスを提供した根底には母の存在がある。田舎の農家が野菜を売ったり、美大や芸大の学生が作品を売ったりしてもらえれば」(鶴岡氏)。

私も、過去数回「BASE」についてのエントリーを書いており、
そのエントリーの中から、私がBASEに対して危惧していることを再度記します。

このサービスを使うレベルの方に集客のスキルが備わっているとは思えません。
出店時にコストがかかっていないから、商品が売れなくても損失は無いということで
せっかく作ったアカウントが放置されることは容易に想像できます。

彼ら(BASE)が売上を無視し、アカウント数だけを自慢することが無いよう祈っております。

===

売上を上げるためのスキルなど持ち合わせていない(であろう)この手のサービスの利用者層は
商品が売れなきゃ放置しちゃいますよ。

出店者に対してのある程度のサポートは今後必要になってくるはずです。

今後「BASE」がどのようにマネタイズしていくかにもよりますが、
毎度書いてますように、出店ショップの売上が上がらないことには話になりませんので
出店ショップに対して何かしらのサポートは間違いなく必要になってきます。
しかし上の記事を含め、彼らに関する記事でその部分に触れたものは
確認できませんでした。

この「BASE」に限ったことじゃないですが、
どうもこの手の「スタートアップ界隈(使い方合ってますか?)」が提供するサービスには
運用面を重視していないものが多い気がします。気のせいなら良いのですが。

「BASE」はお金がかからないから、始めるのも簡単ですけど辞めるのも簡単ですよね。
でもせっかくの出店者をみすみす逃してしまうのはもったいないですよ。

「場は用意するから後は自分で頑張って」的な考えも理解できなくはないですが
商品を出せばそのうち売れる、というものでもないですし、
売れないときに誰に相談すればいいのか分からないのも不安です。
それに、やはり出店者には「売れる喜び」を感じてもらいたいです。

だから、「BASE」には出店者へのサポートが必要じゃないかと思うんです。
ユーザーを「BASE」ファンにすることができる最善の策ではないでしょうか。
代表が「サービスを提供した根底には母の存在がある。
田舎の農家が野菜を売ったり、美大や芸大の学生が作品を売ったりしてもらえれば」
と言うのなら、尚更です。
機能面の拡充も必要ですが、出店者へのサポートも同じくらい、
いやそれ以上に重要です。
これも既存の大手サイバーモールに欠けているもののひとつですよ。

ちなみに、「BASE」ユーザーのブログで、一番分かりやすかったのがこちら。
BASEを実際に使ってみて思ったことや、使用感、販売方法の提案とか
参考になることの多い、良エントリーだと思います。

今日はこの辺で。

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